◆◇◆ 腰痛・肩こりの仕組み ◆◇◆ 腰の構造
人間の体を支えている軸となるものは脊椎(背骨)という骨です。脊椎は回りの筋肉が作る圧力によって支えられています。脊椎は頭の方から7個の頚椎、12個の胸椎、5個の腰椎と仙骨、尾骨から成り立っています。各脊椎骨の間には椎間板という軟骨組織で出来たクッションがあります。この椎間板が衝撃を吸収する働きをしています。 脊椎を横から見ると頚椎は前の方に少し弧を描き、胸椎は後ろに弧を描き、腰椎ではまた前に弧を描くようになっています。骨盤の上で脊椎はS字カーブのようになっています。 脊椎には脊柱管という管腔構造の部分があり、ここに頭から伸びている脊髄が通っています。また、所々で神経根という枝を出しています。レントゲン写真では、骨しか写らないため、椎間板や神経はMRI写真では見えます。 腰痛の仕組み 腰痛には様々な原因が考えられますが背骨に原因があって起こるもの、筋肉の疲労からくるものなどが考えられます。腰・背中の筋肉は、脊椎を安定させ、伸長・弛緩することで身体を動かしています。しかし、上半身の動く範囲は広く、それを担う筋肉には大きな負担がかかっています。更に運動不足・老化からくる筋力の低下が加わると腰椎や一部分の筋肉に負担がかかり、腰痛の原因になります。また、立ち仕事・無理な姿勢を続けるなど、筋肉の疲労が積み重なり、腰の筋肉がこわばり、うっ血して鈍い痛みを感じる慢性疲労の状態になります。 急性の痛みを伴うのが一般に“ぎっくり腰”と呼ばれるもので 背骨を取り巻いている靱帯などに無理な力が加わったために傷つきねん挫のような状態になったものです。 背骨は32〜34個(個人差があります)の椎骨がブロックのように積み重なり、その間に椎間板と言う柔らかい組織がクッションのようにはさまって成り立っています。この椎間板は運動などの衝撃を和らげてる他、椎骨の連結役として脊椎の前後左右への屈曲を可能にしています。椎間板は加齢により、すりへったり、弾力を失い十分な役目を果たせなくなります。そればかりか変形して脊椎神経を圧迫したり、刺激したりして腰痛の症状を引き起こします。 肩の構造
肩は関節の中で最大の運動範囲を持ち、関節包・筋肉・腱・靭帯などで、その構造が支えられています。肩関節はあらゆる方向において非常に大きな可動域をもっている反面、大変不安定な関節であるともいえます。一般的に、より大きな可動域をもつ関節は不安定で、より小さな可動域しかもたない関節は安定していると考えられます。 肩関節はその構造のために傷害を受けやすくなっています。その理由としては、肩甲窩が浅いこと、靭帯によるサポートが緩いこと(代償として大きな可動域が保証される)、そして肩関節の動的安定性にとって必要不可欠な筋力や筋持久力が弱いことなどがあげられます。 肩甲骨と肩関節は上肢の動きに対応して(同時に)動きます。肩関節と肩甲骨が連動することによってはじめて、腕の自由な動きが可能になります。肩甲帯の筋肉は肩甲骨の安全性にとって不可欠で、それにより肩関節の筋肉にしっかりとした土台ができ、上腕骨のパワフルな動きを生み出すことができるわけです。したがって、肩甲帯の筋肉は、いろいろな肩関節の動きのために肩甲骨を比較的安定した位置に維持するよう収縮します。 肩関節がより可動域の終末まで動くに伴い、肩甲帯の筋肉は、肩甲骨を動かすとともに上肢全体の可動域を増すために収縮します。以上のように、肩関節および肩甲帯周囲の筋肉は、可動域を維持するための柔軟性と安定性を維持するための筋力が必要不可欠となります。 肩こりの仕組み 肩こりは肩の筋肉のこわばった状態をいいます。こっているところの筋肉を押すと硬くなっていたり腱がはっていたりします。なぜ、肩の筋肉がこわばったりするのでしょう?正常な筋肉は血液がスムーズに流れ、筋肉活動に必要な酸素と栄養素が十分行き渡ることができます。さらに筋肉は収縮と弛緩を繰り返して身体を動かし、全身に血液をおくるためのポンプの役割もはたしています。しかし、日常生活で同じ姿勢や無理な姿勢を長く続けたり、運動不足や仕事などでストレスが溜まると筋肉は過度の緊張を強いられ、筋肉疲労や筋肉ポンプ作用に障害が起き、血行不良をもたらします。血液の流れが滞ると酸素不足がおこり、乳酸などの疲労物質が蓄積されます。すると、だるい、重い、こわばる、などの肩こり特有の症状が現れてきます。肩こりを起こす原因が蓄積すると、慢性の肩こりへと進行し、痛みを感じる程に悪化することもあります。それが更に、筋肉の緊張を助長し、血行不良を起こすという悪循環に陥ってしまうのです。
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